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●高圧送電線からの影響

高圧送電線や変電設備から人体が受ける影響については、早くから小児白血病や小児脳腫瘍、ガンなどの増加が指摘されており、大きな反響を生んでいます。とくに高圧送電線に近接した土地に住んでいる住民は、長年そこに居住することにより長期間の被曝対象となり、小児の白血病やガンの他に、この頃の研究ではアルツハイマー病の発症との因果関係も指摘されています。

高圧送電線からは非常に低い周波数の超低周波磁界(磁場)が発生しています。その磁場による影響がもっとも懸念されている訳ですが、発生源から距離をおくことでその強度が低くなるはずの高圧送電線の真下やすぐ近くに住宅が建てられているのをよく目にします。平地面積が少なく山が多い日本では、こうしたケースが容易に考えられますが、電磁波の影響への関心が高く研究も進んだ欧米諸国においては、住宅の移転あるいは送電線の撤去などの措置が講じられるケースかもしれません。

アメリカでは、高圧送電線のそばにあった小学校で、世界保健機関の勧告する3ミリガウスを大きく上回っていたため小学校を閉鎖することを決定した事例もあります。また上述にもあるようにスイスの研究グループは、5年間高圧送電線から50m以内に住んでいた住民と600m以上離れた地域に住んでいた住民とを比較調査して、アルツハイマーのリスクが1.5倍になっていたことを突き止めました。そのリスクは、その場所に長く居住することでより高まり、10年間50m以内に住んだ場合は1.78倍、15年後にはその値が2倍になることが分かり、アルツハイマー病と高圧送電線までの間の「用量と反応との関係」も見つかっています。

高圧送電線のそばには住まない、あるいは土地や家を購入しないことが一番の解決策ですが、諸事情からどうしてもそこに住まなくてならない場合や都市部のように高圧送電線がすでに地中に埋まっていて知らされていない場合など、被曝を避けることが難しいケースもあります。また磁場に対する完全な対策商品が開発されていないことも、今後の大きな課題と言えます。